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9日目:なんだかもうどうでも良くなってきた。

 

 朝、おじちゃんとあんちゃんがのってくる。おじちゃんの方は徹底した共産党なかんじ。若い方はミカハッキネンだ。おじちゃんにミーシャ共々起こされる。理由。飲むため。はいはいドーブラエウートラ。ザフストリェーチュ。一気。おじちゃんはグルジア人でビボワロフさんといい、ロシア空軍の大佐だ。Mig27の現役パイロットで航空管制関係の英語が通じる。ミカハッキネンの方は19歳のマイケル君で過去に「政治的犯罪」を犯して右手に入れ墨を入れられている。。。というわけで最初は怖い雰囲気だったのだが結局全員仲良くなって、ビボワロフさんからは指輪をもらった。「ロシア空軍の大佐様がやるんだぞ」とかなり権威的だったがまあ良い記念だ。こちらは永谷園のあさげと5円玉をあげる。
ぜんっぜん関係ないがロシアで
活躍する仙台市指定ゴミ袋。
車掌さんにほめられた。
   
 2杯目からは「Take off」で乾杯。ミーシャは1杯で断固寝てしまった。一人あたりの分量は増えている。さらにすぐもう一杯。血圧が下がるのが分かる。うあなんて速いペース。こういうときの常套手段はデッキにタバコ吸いに誘うことだ。タバコが吸えない人がこのペースで巻き込まれたら確実に死人が出るだろう。実は既にビボワロフさんもかなりきていて、列車の激しい揺れに併せて与太ついている。私は気持ち悪いからなるべくシェイクされないようにうまくサスペンションを使って水平を保っていると「グッドランディングギヤー」なんてほめてくれる。ビボワロフさんがもう完全に酔っぱらっていて「イジェクト」とか言って壁のストップレバーに手を伸ばす。これはほんきだ。「ニェットイジェクト」と言って止める。榎本俊二のような会話が続く。「アイムビボワロフ。」「ユーアービボワロフ。」何でも仕事でユーゴスラビアに行くそうで、今のうちに飲めるだけ飲みたいらしい。まてよ、Mig27って爆撃機だぞ。ユーゴに何をしに行くのか聞いたらさすがに教えてくれなかった。私が「火山を研究している」と言うと「アーバルカンバルカン。セイム。」とか言って機関砲と勘違いしているらしい。二人ともめろめろで仲良く部屋に戻る。
 
 しばらく休憩。そしてもちろん迎え酒。そういえば最近全く世界の情勢が分からない。高校野球はどうなっただろう。それよりもしかしてロシアもNATOと戦争か、と思ってビボワロフさんに聞いてみたら分からないと言う。ついでに酔っぱらって口走ってくれちゃって、めちゃくちゃ驚いたことには、ごく最近タイシェト上空で「とある国」の戦闘機と実弾でどんぱちやっていたらしい。とてもどこの国相手かは言えないが、そういうことも広いロシアでは起こっているそうで。私が昔パイロット志望だったことやパソコンでシュミレーターで遊んでることを知って、「シベリア鉄道は治安が悪いからスヴェルドロフスクからモスクワまで俺のMig27に乗せてやる」とか言い出した。どうやら本気らしい。あれって一人乗りじゃなかったっけ。うあーどうしよう。たぶん一生に2度と無いチャンスなのだが。。。ところでほんっと気持ち悪い。この日はその後一日中寝てたので書くこともない。ミーシャも降りちゃった。
マイケル君とビボワロフ大佐。
左上の方に「脱出レバー」
   
物足りないのでロシア号のトイレでも見る

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